Creative Cloudの「どのバージョンも出し入れ可能」のポリシーが変更 #2019アドビ令和の変
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Creative Cloudは、「どのバージョンも出し入れ可能」としてCS6以降、すべてのバージョンを自由にインストール/アンインストールすることができます。
というルールが“前触れもなく”、急に変わるようです。というか、アプリケーションによって、もう古いバージョンがインストールできなくなっています。
詳細はこちらに記載されています。
Creative Cloudのダウンロード可能なバージョンの変更につきましてお知らせいたします。Creative Cloudの最新版へのアップデートがお済みでない場合、一部の旧バージョンのアプリケーションを使用したり、それらのバージョンを含むパッケージをインストールすることができなくなります。以下の表に記載されている認定外の製品のご使用を中止していただき、認定されているバージョンへのアップデートをお願いいたします。お客様には引き続きCreative Cloudをご活用いただけますとともに、今後はより高度な機能やセキュリティが提供されます。
Creative Cloudの認定外のバージョンの使用またはインストールを継続した場合、第三者に権利侵害を主張される可能性がありますのでご留意ください。
次のステップ:
ユーザーがデスクトップアプリからCreative Cloudにセルフサービスでアクセスしている場合は、ソフトウェアをアップデートするようにユーザーに促してください。
- 製品をパッケージしてユーザーにインストールしている場合は、Adobe Admin Consoleにアクセスして、認定されたバージョンでパッケージを作成してください。
- 最後に、今後間違えてインストールすることがないよう、認定外のバージョンをアンインストールし、既存のパッケージを削除することを推奨します。
認定バージョン
かなり強いトーンで書かれています。
認定外のバージョンをアンインストールし、既存のパッケージを削除することを推奨します。
整数バージョンで表記されているので、わかりにくくなっています。尾花さんが補足されていますが、(スペースの関係で)「20」が抜けています。
画像小さすぎたw pic.twitter.com/fC6g3x49Bb
— あかつき@印刷用PDFは修正禁止 (@akatsuki_obana) May 9, 2019
バージョンについては、モリオさんのこららを参照。
Adobe CC DTP用バージョン一覧とりあえず20190510版として。
— モリオ (@moriwaty) May 10, 2019
↓PDFhttps://t.co/k96tCTio7p pic.twitter.com/J2asFxfg1k
Illustratorは?
次のように書かれていますので、Illustratorはすべてのバージョンを使える、ということでしょうか?…
以下の表に記載されていない製品については、すべてのバージョンが認定されます。 記載されているバージョン番号は、すべてAdobe Admin Console、Creative Cloud PackagerおよびCreative Cloudデスクトップアプリケーションに表示されるものです。
今後
「過去、3バージョンまで」は、ある意味妥当ですし、バージョンが増える弊害もあります。
しかし、現場によっては、ワークフローの大きな変更が必要になりますし、当面、混乱は続くでしょう。
「いついつから」と予告した上で、移行期間的なものを設けたらよかったのではないかと思います。
まずは金払ってるユーザーに、メールでもCCアプリでも事前に告知するのが筋なんじゃねえの。#2019アドビ令和の変 https://t.co/Z9KHY11vGq
— 樋口泰行 (@higuchidesign) May 10, 2019
アドビは嫌だが他がない
— すも(伊達千代) (@sumosumo1124) 2016年12月22日
#逃げるは恥だが役に立つみたいに言う
サブスクリプションで大儲けしているAdobeですが、サブスク払い続けるのユーザーは辛いよね…ということで、Adobeの代用として使えるソフト一覧。
— しほ ┃ Shiho Yokoyama (@shihoscape) May 11, 2019
緑が無料で、黄色が買い切り。Honorable Mentionsってやつがオススメ。
ほとんど知らなかったけど、いろいろあるのねー。 https://t.co/znrpo9eHgO
怪談
Creative Cloud導入当初、認証が通らずに起動できないということがあり、スクールなどで大きな問題になることがありました。
私たちは使わせていただいている身ともいえますが、認証できないだけでも使えなくなってしまうことを考えるとゾッとします。
ふむ。旧バージョンが急に使えなくなったと。フリーランスは兎も角、プリプレスや出版業界大丈夫か?
— Takeshi Fukui (@t_fukui) May 9, 2019
やっぱ、サブスク怖いな(((( ;゚Д゚))) 提供側の腹一つ過ぎる。
「この先の将来のこと」を担保する話は、やっぱりどこまでも信じられないもんですね。ソフト会社が向かっているクラウド販売の信頼性を大きく損なう決定だと思います。
ちょうど昨日、#リニーズメディア でもAcrobatの置き換えソフトの記事も書いたんですが、「この先の将来のこと」を担保する話は、やっぱりどこまでも信じられないもんですね。ソフト会社が向かっているクラウド販売の信頼性を大きく損なう決定だと思います。 https://t.co/RknvskC5Mp
— Tez@リニーズメディア (@reneeds_market) May 9, 2019
昨年末に発表になり、しれっと値上がりしたわけですが、可能性は十分にあります。
こうなってくるとAdobeが「来月からCCの使用料月3万に値上げねよろしく!」とかもありえなくはないな。
— あかね (@akane_neko) May 10, 2019
Adobe帝国の奴隷たちよ…震えるしかない
問題はそこではなくて「契約時にレガシーバージョンも使えるよって言ってたのに突然サポートを切ったこと」にあるんだよな。
Adobe CCの突然の契約変更の件「低いバージョンのサポートをし続けるコスト」と「セキュリティリスクもあるのでバージョン上げてね」という意見そのものは分かるんだけど、問題はそこではなくて「契約時にレガシーバージョンも使えるよって言ってたのに突然サポートを切ったこと」にあるんだよな。
— 名探偵コナン紺青のめんたいこ (@kickbase) May 12, 2019
続報
第三者ということはAdobeではなくAdobe以外のの会社と読めますね。Adobeサポートに問い合わせたところ以下の回答でした。
— なつき@コーディングスクール開催 (@Stocker_jp) May 10, 2019
"「第三者に権利侵害を主張される可能性」につきましては、係争中の訴訟に影響しますので、第三者の権利侵害および関係者に対してのコメントは控えさせていただきます。"
Adobeの件について消費者庁の方とお話ししました。↓のフォームから今回の件について情報提供するのが良いそうです。会社名などはAdobe日本法人について分かる範囲で入力、「提供情報の種類の選択」は「不当表示」にチェックを入れると詳細入力画面が出ます。 https://t.co/Inp1hoJzCS pic.twitter.com/fdAYOJV3jo
— なつき@コーディングスクール開催 (@Stocker_jp) 2019年5月10日
続報(2)
英語版はこちら。 に掲載されていますが、次のように記載されています。
Business customers in need of an older version of a Creative Cloud application should contact their IT Administrator to see if one is available.
「古いバージョンが必要な方は、社内の管理者に問い合わせください」と、ダウンロード以外の方法があるようなニュアンスですが、定型句ですね…
続報(3)
日本語版のページがありました。
アドビでは、一部のアプリケーションの古いバージョンを非認定とし、使用を認めていません。
まとめ
急ごしらえのページ)から察するに、係争関連での急対応なのかもしれません。もう少し説明があるとよかったですよね。
「#2019アドビ令和の変」は、英語では「The Great Adobe Purge of ’19」か…https://t.co/qZmg78QE7k
— DTP Transit (@DTP_Transit) May 10, 2019
その後(4)
インストーラーを落としておこう、という方が増える反面、
今のうちに落としておこう≫「古いバージョンのアプリケーションをダウンロードでお困りの場合、または必要なバージョンが見つからない場合は、以下の表に記載されたダウンロードリンクをご使用ください。」https://t.co/2UnydgVs6d
— 樋口泰行 (@higuchidesign) 2019年5月10日
インストーラーがあっても認証サーバーを通らなくて、インストールできないかも…
こんなこともあるだろうと、Adobe InDesign CC 2015のインストーラーを確保していたが無駄だった。インストールができない(>_<) CC 2015は認定外のバージョンじゃないのになぜ? 使用するプラグインの関係でCC 2015は必須だから、マジで途方に暮れている… pic.twitter.com/9PsH3lcyMe
— 紺野慎一 (@dragonsblue) May 12, 2019
その後(5)
「Oracle Java」のライセンスが変更 ~無償利用は個人での開発・テスト・デモ目的のみにhttps://t.co/SWNDii0wSd
— ものかの (@monokano) May 13, 2019
Adobe CC騒動の原因はこれではないかとの観測。
なつきさんのまとめ。ただし、消費者庁に相談しても旧バージョンが復活するワケじゃないからね。業務に支障を来す「公式情報なし」の状態を直ちに是正してもらいたいもの https://t.co/gLlns7HPLn
— あかつき@印刷用PDFは修正禁止 (@akatsuki_obana) May 12, 2019
Oracleでなく、Dolbyみたいです。
まとめ(2)
アドビ一般利用条件
— なつき@コーディングスクール開催 (@Stocker_jp) 2019年5月13日
"当社は、有料サービスの変更については、(略)通知するために合理的な努力をします。"
"中止する場合、当社はお客様に「コンテンツ」をダウンロードするための合理的な時間を与えます。" https://t.co/8F4B2ZlgVR #2019アドビ令和の変 pic.twitter.com/OdNdUqmMCt
せっかくなのでここにアドビさんの掲げる「企業倫理=インテグリティ、尊重、誠実さ、品質、責任、公正さ」おいときますね:https://t.co/o8TaKs1uzw
— teiichi ota (@otachan) May 13, 2019
はたして社長もマネジメントも含めちゃんと考えてるひと、いまのジャパンにいるような気がしないですけど。