#Illustrator で破線を見たままの状態で分割するには
破線に対して、[パスのアウトライン]を適用すると、塗りになってしまいます。[分割・拡張]や[透明部分の分割・統合]でも同様です。
「破線を見たままの状態で分割したい」という質問をいただいたので、考えてみました。
ロジック(1)
次の2つの線に[パスのアウトライン]をかけ、[パスファインダー(中窓)]を適用すると、オリジナルの破線のスキマ部分のみ、塗りのオブジェクトが残ります。
- オリジナルの線
- その線の[破線]設定をオフ
- コピー
- 同じ位置にペースト
- パスのアウトライン
- 同じ位置にペースト
- 破線を「オフ」に
- パスのアウトライン
- 2つの線を選択して、パスファインダー(中マド)を適用
ロジック(2)
- ロジック(1)で作成した線と、オリジナルの線を選択する
- 「塗り:黒、線:なし」に設定する
- 両方を選んで「パスファインダー(合体)」を実行する
- グループを解除して、四角形を削除
- 同じ位置にペースト
- パスのアウトライン
- 2つの線を選択して、カラーを「塗り:黒、線:なし」に設定
- パスファインダー(合流)を適用
- “塗り部分”の四角形を選択して削除
注意点として、「パスファインダー(合流)」を適用すると、なぜか「K100」になってしまうので覚えておきましょう。
アクション
グラフィックスタイル
上記の操作は、ほぼアクションで実行できます。
- オリジナルの線のアピアランスをグラフィックスタイルに登録
- アクションを実行
- ステップ1で登録したグラフィックスタイルを適用
- 破線を「オフ」に
見たまま破線にする from swwwitch on Vimeo.
ほかのアートワークの扱い
アクションを実行する際、次の操作を加えることで、対象となるアートワークだけに操作を実行できます。
対象となるアートワークを選択してからスタートします。
- 選択範囲を反転([選択]メニュー)
- 選択範囲を隠す(⌘ + 3)
- すべてを選択(⌘ + A)
- (実質的なアクションの中身)
- すべてを表示(⌘ + option + 3)
- 選択範囲を反転
破線をオフに
破線をオフにする操作をアクションに登録すると、[線]パネルでの設定がすべて同時に登録されてしまいます。
「破線をオフ」のみを適用できるアクションを用意しました。