InDesignで作成した企画書を、全容が見えるように表示する
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InDesignから書き出したPDFファイルを、Illustratorに「PDF読み込み」すると、ページ数のアートボードが作成され、それぞれに配置されます。
これを使ってIllustratorで、PDFの全容を俯瞰したり、さらにコメントを書き込めます。
IllustratorへのPDF貼り込み
Illustrator CC 2018の2018年3月アップデートにて「複数ページの Adobe PDF ファイルの読み込み」機能が追加されました。
「PDFファイルを開く」操作により、IllustratorでPDFのページ分のアートボードを作成しながら、各ページに配置してくれる機能です。
流れ
InDesignで8ページのドキュメントを作成し、PDFに書き出す。
Illustratorに切り替え、[ファイル]メニューの[開く]をクリックし、InDesignから書き出したPDFを選択する
[PDF読み込みオプション]ダイアログボックスが開くので[ページ選択]を「すべて」に変更し、[OK]をクリック([最適なパフォーマンスを得るためにPDFページをリンクとして読み込み]オプションはオンのままにしておくことで、リンク配置される)
PDFのページ数と同じ数のアートボードが作成され、各アートボードにPDFのそれぞれのページが配置される
必要に応じて、[すべてのアートボードを再配置]機能を使って並び替えを行う
Illustrator CC 2018以降、[アートボードツール]を選択時に、アートボードをオブジェクトとして選択して整列を行うことができる(ただし、キーオブジェクトの設定はできない)
また、すべてのアートボードを含むアートボードを作成し、アートボード1に設定しておくと、Quick Lookで全体像として確認できるほか、このアートボードをプリントアウトに利用できる
修正への対応
後からInDesignファイルに修正が加わることもあるだろう。この場合には、同じ名称で書き出すことで自動更新が可能。
[リンク]パネルを開くと、ファイル名のみしか見えないが、PDFのどのページを配置したかの情報も記憶している。
いったん、Illustratorドキュメントを閉じる
InDesignで修正し、PDFを上書きする
Illustratorドキュメントを開くと、リンクは自動更新される
懸念事項
- ページ順の入れ替え、ページが増える場合の扱いが面倒。