Adobe MAX Japan 2019での「Extreme Illustrator」を再演します
2019年12月3日開催のAdobe MAX Japan 2019にて「Extreme Illustrator 世界一速いIllustrator、そのカスタマイズ方法」というワークショップを鷹野 雅弘(スイッチ)が担当しました。
Illustratorが驚くほど速くなるアイデアとその実装方法をご紹介します。
すべての制作は、クリック、ドラッグ、タイプ(キーボード入力)に分解できます。Illustratorでは、この中でクリック作業が多く、日々の作業で右手が極度に疲労したり、その結果、腱鞘炎になる方も少なくありません。
まずは、ツールやパネルなどのワークスペースのカスタマイズ、そしてツール切替やメニューコマンドの実行などにキーボードショートカットを使うこと。 また、作業の多くは 「これをしたら、次にこれをする」という“手続き”が多く、これをアクションに登録して実行すれば、作業をワープできます。さらに、「そもそもIllustratorでは実現できないこと」「できなくはないけれど、面倒で緻密な繰り返し作業」を解決するのがスクリプト。
これらの具体的な実装について、参加者限定で配布するIllustratorのアクションとKeyboard Maestroのマクロ集を使いながら解説します。 クリック操作を減らすことは、時間の短縮につながるだけでなく、ミスを減らすことにつながります。 これを機会に、ぜひ取り組んでみませんか?
なお、このセッションはMacユーザー限定です。
具体的にどんなことができるようになるのか
アクションのキーボードショートカットの自由度を広げる
アクションをキーボードショートカットを実行するには、commandキー、shiftキー、およびF1-F15キーの組み合わせで行います。
そもそも、このコンビネーションの組み合わせは、メニューコマンドにも使われているため、「空き」が少ないだけでなく、MacBook ProのTouch Barによって、実質、Fキー(F1-F12)が封じ込まれてしまっています。
Keyboard Maestroからアクションを実行するには、controlキーやoptionキーが使えるため、のキーボードショートカットの自由度が飛躍的に広げります。
- 整列
- オブジェクトサイズの増減(少し大きく、少し小さく)
- 自動カーニング
- パスファインダー合体後、中心を表示
- 同じ座標に複製
キーボードショートカットでスクリプトで実行する
- 選択オブジェクトをズーム(XDの⌘ + 3のように)
- 見かけ上の位置を変えずに、行揃えを変更
- テキスト編集ボックスを表示
- 線幅の増減
- 新規アートボードの挿入
- アートボードと同じ大きさの長方形を描画する
- グループ化せずに、アートボードに整列させる
反響
次のような感想をいただきました。
- スクリプトでそんなことまでできるのか、と感動しました。
- 0.5秒を積み重ねる!前準備が大切です。もう少し高くても、もう少し長い時間セミナーを受けたかったです。フォローアップまで充実していて感謝です。資料も60ページオーバーと盛り沢山あって、自宅でじっくりと復習に取り組めるのも嬉しいです。keyboardmaestroの可能性をほんの少しだけ見ることができたので、Illustratorに限らず、Photoshop、InDesign、After Effectsなどでも使ってみたいです。Orbital2との絡ませかたや、オススメセットアップ等も知りたいです。
- ツールを活用することで、いつも地味に時間がかかっていたものがこんなにも時短できるのか、と驚きました。 なかなかそこに重きを置いて、時間かけて工夫、努力ができていなかったので、自分なりに取り入れていこうと思います。
- ほとんどショートカットキーを使っていなかったので、こんなに時短になるのかとビックリしました。
- 「漫然とIllustratorを使ってしまっている」「作業時間を短縮したいけどどうしたら」状態だったところを具体的な解決法が見えて、視界が開けました。
- 0.5秒を積み上げろという言葉が刺さりました。正確さも向上すると思います。どんどん取り入れて作業しながら「楽しい」の実感を意識していきたいです。(もうしていますが)
- イラレを10年ほど使用してましたが今までスクリプトを使用したことがなかったので普段自分がやってきたことがこんなにも簡単に効率化されることに驚き、とても勉強になりました。
- 即実践で役に立つ内容でとても勉強になりました。
- とっても勉強になりました!自分の作業フローを今一度見直してみたいです。
- 素晴らしいマクロを沢山ありがとうございます!
- かなり世界が広がるような感じがした。
- 全てショートカットで作っていくのは、まるで魔術師のようでかっこいいです。本日はありがとうございました。
再演版(note)
お申し込み開始から数時間で満席になってしまったため、前日、および、翌日に再演版としてミニセミナーを開催しました。
その内容が気になるという方のためのフォローアップです。こちらを購入されると、次を入手いただけます。
- マニュアル(68ページのPDF)
- Keyboard Maestroのマクロ集(76個)
- Illustratorのアクション(3セット)
- Facebookサポートグループへの加入権
- 上記のセミナー(12月2日、3日、4日)の記録動画
なお、前提条件として次の準備が必要です。
- macOS環境
- Keyboard Maestroのインストール(トライアル版として一定期間利用可能)
さらに、最大限に活用するには、下記をご検討ください。
- Keyboard Maestroの購入(4,462円)
- 有料のスクリプトの購入(1,000円弱)
詳細・お申し込みはnoteから。
再演版(秋田)
2020年1月16日[水] に秋田で開催します。
セミナーに参加される方は、noteでのお申し込みは不要です。