「ここを拡大!」をIllustrator を使って表現する

この記事内の目次

仕事柄、次のような図解を作成することが多いのですが、改めて考えてみました。

基本ロジック

次のように分割できます。

  • 配置画像:2つ(1つはマスクされる)
  • 楕円形:2つ(1つはマスクの上部に)
  • 2つの円をつなぐ図形

  1. 画像を複製して、ひとつを隠す
  2. 「ここ(から)」の丸(小さい円)を描画し、コピー
  3. すべて(丸と画像)を選択し、クリッピングマスクを作成
  4. 同じ位置ににペースト
  5. グループ化して移動
  6. 拡大(線幅は固定)
  7. 再表示してロック
  8. 同じ位置にペースト
  9. すべて選択し、グループ解除
  10. 2つの丸のみを選択する
  11. 2つの円をつなげる

「2つの円をつなげる」について、2つのアプローチを取り上げます。

2つの円をつなげる(地道にやる方法)

標準機能とスクリプトを使って行う方法です。s.h's pageさんの「共通接線」というスクリプトにお世話になります。

  1. 2つの円を(後でペーストするために)コピーしておく

  2. 「共通接点.jsx」を実行

  3. すべての塗りと罫線を「なし」に

  4. ライブペイントグループに変換後、塗りを設定

  5. ライブペイントを拡張

  6. パスファインダー(合体)

  7. コピーしておいた図形を前面ペースト

  8. 塗りと線を同じカラーに、線を太めに

  9. [分割・拡張]コマンドを適用後、パスファインダー(合体)を適用

  10. パスファインダー(前面オブジェクトで型抜き)を適用

  11. コピーしておいた図形を前面ペースト

アクションを使って実行

「共通接点.jsx」を[ファイル]メニューの[スクリプト]から実行できるように準備しておきます。

すると、アクションでも実行可能です。

2つの円をつなげる(アピアランスを使う方法)

2つの円をグループ化後、アピアランスで実装するのが手数が少なく、さらに、拡大した円を移動しても対応できます。

ロジック(1)

2つの円をパスのオフセット二度がけによって連結します。

ロジック(2)

「ラウンド」だとメタボール風になりますが、「ベベル」だと直線になります。

ロジック(3)

「複合シェイプ」か「複合パス」でないとできないと思い込んでいたのですが、コロ / イラレ職人さんから、「グループ化」でもできるよ!とアドバイスいただきました。

その他

メタボール系の発展系です。

ダウンロード

アクション、サンプルファイルが入っています。「共通接点.jsx」はご自身でダウンロードください。