「ここを拡大!」をIllustrator を使って表現する
この記事内の目次
仕事柄、次のような図解を作成することが多いのですが、改めて考えてみました。
基本ロジック
次のように分割できます。
- 配置画像:2つ(1つはマスクされる)
- 楕円形:2つ(1つはマスクの上部に)
- 2つの円をつなぐ図形
- 画像を複製して、ひとつを隠す
- 「ここ(から)」の丸(小さい円)を描画し、コピー
- すべて(丸と画像)を選択し、クリッピングマスクを作成
- 同じ位置ににペースト
- グループ化して移動
- 拡大(線幅は固定)
- 再表示してロック
- 同じ位置にペースト
- すべて選択し、グループ解除
- 2つの丸のみを選択する
- 2つの円をつなげる
「2つの円をつなげる」について、2つのアプローチを取り上げます。
2つの円をつなげる(地道にやる方法)
標準機能とスクリプトを使って行う方法です。s.h's pageさんの「共通接線」というスクリプトにお世話になります。
2つの円を(後でペーストするために)コピーしておく
「共通接点.jsx」を実行
すべての塗りと罫線を「なし」に
ライブペイントグループに変換後、塗りを設定
ライブペイントを拡張
パスファインダー(合体)
コピーしておいた図形を前面ペースト
塗りと線を同じカラーに、線を太めに
[分割・拡張]コマンドを適用後、パスファインダー(合体)を適用
パスファインダー(前面オブジェクトで型抜き)を適用
コピーしておいた図形を前面ペースト
アクションを使って実行
「共通接点.jsx」を[ファイル]メニューの[スクリプト]から実行できるように準備しておきます。
すると、アクションでも実行可能です。
2つの円をつなげる(アピアランスを使う方法)
2つの円をグループ化後、アピアランスで実装するのが手数が少なく、さらに、拡大した円を移動しても対応できます。
ロジック(1)
2つの円をパスのオフセット二度がけによって連結します。
ロジック(2)
「ラウンド」だとメタボール風になりますが、「ベベル」だと直線になります。
ロジック(3)
「複合シェイプ」か「複合パス」でないとできないと思い込んでいたのですが、コロ / イラレ職人さんから、「グループ化」でもできるよ!とアドバイスいただきました。
オフセットとオフセットの間に「追加」を挟めば、複合シェイプ不要ですよ( ´ ▽ ` )
— コロ / イラレ職人 (@coro46) October 1, 2019
その他
メタボール系の発展系です。
昨年の夏にやってたメタボール系アピアランス pic.twitter.com/rNZFHALcLp
— DTP Transit (@DTP_Transit) October 1, 2019
ダウンロード
アクション、サンプルファイルが入っています。「共通接点.jsx」はご自身でダウンロードください。