InDesignで「帯」を付けるには、次のアプローチがあります。

• 段落境界線
• 段落の背景色

その際、次のようにはみ出してしまいます。

これを解決する方法について考えてみました。

テキストフレーム設定の［ベースラインオプション］

実は、これまでテキストフレーム設定の［ベースラインオプション］で設定していました。テキストフレーム単位でオブジェクトスタイルに登録してきたのですが、次の点で悪手です。

• 2段組みのときに対応できない
• リフローしたときに、テキストフレームへの設定をし直さなければならない

段落境界線：［フレームに収める］オプションで解決

段落境界線の場合には、［フレームに収める］オプションをONにすることでテキストが移動します。

尾花さんに教わりました。感謝!!

「段落境界線」→「フレームに収める」にチェックを入れると、段落境界線（の上端）がフレーム内に収まります。その分、テキストの位置が下がります。 pic.twitter.com/yINjeDOfTz

— あかつき＠おばな (@akatsuki_obana) February 10, 2022

注意点は、前境界線にしか使えないこと。後境界線ではグレイアウトしています。

• 【InDesign】段落境界線をテキストフレーム内に収める

ちなみに、英語版では［Keep in Frame］です。

段落の背景色

InDesign CC 2015から段落の背景色、段落罫線を使えるようになりました。

• InDesign CC 2015からシンプルになった段落左右の罫線

段落の背景色を使った場合にも、デフォルトではフレームからはみ出ます。

［フレームの形に合わせる］オプションを適用すると、はみ出た部分のみがトリミングされてしまいます。

段落境界線を組み合わせる

段落境界線を次のように設定することでテキストが動くので、フレーム内に収められます。

• 「カラー：なし」
• フレームに合わせる
• 線幅、オフセットで位置を調整

バッドノウハウっぽい解決方法ですが、現時点ではこれがよさそう。フレームの1行目以外に出現しても問題なさそうです。