InDesignの「箇条書き」機能で実現するアウトライン番号

この記事内の目次

「2-1-1.」のようなアウトライン番号をInDesignの「箇条書き」で実現する場合、次の2つのケースによって大きく異なる

  • ドキュメントごとに異なる章番号を持つとき
  • ドキュメント内でセクションごとに異なる章番号を持たせたいとき

番号プレースホルダー

まず、把握しておきたいのが「番号プレースホルダー」。自動番号を設定するときに、ポップアップメニューから選択できる。

覚えてしまえば、直接入力してもよい。

番号
プレース
ホルダー
自動番号
での記号

現在のレベル

^#
レベル1^1
レベル2^2
レベル3^3
章番号^H

ドキュメントごとに異なる章番号を持つ場合

ブック機能を利用し、複数のドキュメントがぶら下がる場合には、[ページ番号とセクションの設定]ダイアログボックス内で「自動章番号」を設定することで、ドキュメントごとに章番号が設定される。

明示的に変更したい場合には[章番号の開始位置]で設定する。

項の段落スタイルは次のような設定になる。

まとめると、章番号を「^H」で参照することで、次のように[自動番号]を設定する。

段落スタイル自動番号レベル
章タイトル(0)^H.^t-
項(0-0)^H-^#.^tレベル1
節(0-0-0)^H-^1-^#.^tレベル2

次のように設定することもできる。

段落スタイル自動番号レベル
章タイトル(0)^H.^tレベル1
項(0-0)^H-^2.^tレベル2
節(0-0-0)

^H-^2-^3.^t
(^H-^2-^#.^t)

レベル3

ここまでのまとめ

ドキュメント内でセクションごとに異なる章番号を持たせたいとき

「ドキュメントの章番号」は、ドキュメント内でひとつしか利用できないので、ドキュメント内でセクションごとに異なる章番号を持たせたいときには利用できない。

そのため、章番号は、段落スタイルの箇条書きを使い、ナンバリングする。

言い方を変えると、その段落スタイルが出現するのは一度のみ。具体的には、章扉にて使うケースが想定される。

段落スタイル自動番号レベル
章タイトル(0)^1.^tレベル1
項(0-0)^1-^2.^tレベル2
節(0-0-0)

^1-^2-^3.^t

レベル3

はまりポイント(1)

[ページ番号とセクションの設定]ダイアログボックスの[セクションマーカー]を使えば、1ドキュメント内で章ごとに番号を設定できそう。

しかし、段落スタイルの箇条書きの[自動番号]では、セクションマーカーを参照できない。

はまりポイント(2)

アウトライン番号のみに、異なる文字スタイルを適用したいときには「先頭文字スタイル」を利用する。

この際、段落スタイルの箇条書きの[自動番号]では、「先頭文字スタイルの終了文字」を参照できない。