macOS Catalina(10.15)がリリースされましたが、インストールはくれぐれも慎重に

macOS Catalina(10.15)が10月8日にリリースされました。

iPadを拡張ディスプレイにできる Sidecar など、魅力的な機能が満載ですが「くれぐれも慎重に」というか、まだまだインストールは控えた方がよいでしょう。

デュアルブートでテスト導入

どうしても試したい場合には、デュアルブートできるようにインストールするのが無難です。

APFSフォーマットなら、パーテーションを切らずに「ボリュームを追加」すればOKです。

macOS Catalina(10.15)の新機能など

Catalinaは、カリフォルニア州南部にある島 サンタカタリナ島に由来します。

macOS Catalina(10.15)のトラブル情報/使いこなし情報

使えないアプリケーション

32bitのアプリが起動できなくなっています。特に、Excelは、2016以降、悲惨なアップデートとなり、業務で使用するのに絶望的なレベルですので、2011が動かなくなるのは目も当てられません。

  • Adobe CS5/CS6
  • Photoshopのドロップレット
  • Microsoft Office 2011(Excel、PowerPoint、Word)
  • Apple Aperture
  • QuickTime 7

アドビ

(日本語翻訳文書は今しばらくお待ちください)

ということだけ、これは急いだ方がよい案件。翻訳というレベルの量でもないですし。

使えないアプリケーションの調べ方

次の手順で調べることができます。

  1. アップルメニューから[このMacについて]をクリック
  2. [システムレポート]をクリック
  3. サイドバーの[ソフトウェア]の[アプリケーション]をクリック

拡張系の機能

Hazelから次のようなメールが来ました。

Apple has just launched macOS Catalina. Unfortunately, it contains numerous bugs, unannounced changes and other issues which affect Hazel. If Hazel is important to your workflow, I strongly recommend against upgrading to Catalina at this time.

macOS Catalina(10.15)がリリースされましたが、多くのバグだけでなく、Hazelに影響するアナウンスされていない変更が行われています。もし、Hazelが欠かせないアプリケーションであれば、現時点のmacOS Catalina(10.15)へのアップデートを控えるよう強くオススメします。

その他、Karabiner-Elementsなど、拡張系の機能を利用するのに、セキュリティまわりの扱いが非常に面倒になっています。

ファイルシステムがRead-Onlyになる

macOS Catalinaでは、システムボリュームはリードオンリーとなり、アプリが読み込み/書き込みできるのは、ユーザーデータとアプリボリュームだけになる。

「macOS Catalina」ではセキュリティが強化され、読み取り専用のシステムボリュームと書き込み可能なデータボリュームが分けられることになりました。その影響で、システムボリュームに置いておけなくなったファイルが、アップグレードの際にデスクトップの“場所が変更された項目”フォルダーに移されています。

知らなければちょっとビックリするかもしれませんが、これは正常な動作です。削除する前に内容を確かめ、必要なものがあれば適切な場所にコピーしておきましょう。

SIPを無効にすることでRead-Onlyも無効にできるが、再起動後にはRead-Onlyに戻る

その他

フォント関連

少し訂正しました。

ウェブ用の表示に「ヒラギノ角ゴ ProN」を指定しているとき、macOS Catalina(10.15)環境のGoogle Chromeで明朝体で表示されてしまう問題が出ています。

@ixkaitoさんが指摘されているように、「ヒラギノ角ゴ ProN」がバンドルされなくなったのは、macOS Catalina(10.15)からではありません。

「ヒラギノ角ゴ」(Pro W3/W6、Std W8)が「ヒラギノ角ゴシック」(W0-W9)になったのは、2015年のOS X El Capitan‎から。

2016年リリースのmacOS Sierra(10.12)からヒラギノ角ゴPro/ProNはFont Book.appでの単体ダウンロードもできなくなっています。

こちらは、macOS Mojave(10.14)でのFont Book.appのスクリーンショット。

macOS Catalina(10.15)では、ヒラギノ角ゴ StdN W8の扱いが異なっています。

macOS Mojaveに含まれていた「Hiragino Kaku Gothic StdN W8 13.0d2e7」は、macOS Catalinaでは、書類をサポートするために使えるフォント「Hiragino Kaku Gothic StdN W8 15.0d1e3」となり、このフォントがすでに使われている書類や、そのフォントが名前で指定されている App の中でだけ利用できるフォント扱いに変わっています。

ちょっと自信ないのですが、こういうことのようです。

自動インストールされないようにする

システム環境設定の[ソフトウェア・アップデート]ダイアログボックスに[今すぐアップデート]ボタンが表示されるため、何かの拍子にCatalinaにアップデートしてしまったという事故をよく聞きます。

この場合には、以下の「softwareupdate」コマンドを入力することで、Catalinaをignore(無視)できます。

softwareupdate --ignore "macOS Catalina"

[システム環境設定]のバッジを消す

[システム環境設定]のバッジが気になる場合には、次の手順で行います。

  1. [ソフトウェア・アップデート]で[詳細]ボタンをクリックして、すべてのチェックボックスをオフにする

  2. 次のコマンドを実行する

defaults write com.apple.systempreferences AttentionPrefBundleIDs 0 killall Dock

参考