「矢印キーを使わない」というチャレンジ
今年(2019年)のチャレンジは「矢印キーを使うのをやめる」。ちなみに、昨年は「クリックしないで生きる」でした。
なぜ、矢印キーを使わないようにしたいの?
矢印キーには、次のような欠点があるため、矢印キーを使わないことで生産性が上がると考えています。
- 矢印キーは、キーボードの中でキーが小さくて押しにくい
- ホームポジションが崩れる
テキスト編集時のカーソルの移動
macOSは標準でEmacsキーバインドをサポートしていますので、テキスト編集時に、次のようにカーソルを移動できます。
- control + Fキー:1文字進む
- control + Bキー:1文字戻る
- control + Pキー:1行上に移動
- control + Nキー:1行下に移動
このほか、先頭/末尾に移動など、Emacsキーバインドを身に付けると、おそろしくテキスト編集の作業効率が上がります。
- 文字編集を行う際に覚えておきたいcontrolキーを使ったキーボードショートカット - DTP Transit
- Keyboard MaestroでMacでのEmacsキーバインドを補完する - DTP Transit
controlキーのリマップ
私の場合、Karabiner-Elementsのリマップ機能を使って、次のキーをcontrolキーにリマップしています。
- caps lockキー
- 右のoptionキー
つまり、controlキーが3つあります。Windowsにはない4つ目の修飾キーとして、controlキーがとても重要なのです(いつの日か後述)。
なお、「left_control」と「right_control」に違いはありません。
Karabiner-Elementsでリマップする
Karabiner-Elementsの「Complex Modifications」で「Change fn +i/j/k/l' to arrow keys」を設定します(デフォルトではないので、左下の[Add rule]ボタンをクリックして、インターネット越しにダウンロード)。
すると、fnキーとI/J/K/Lキーで矢印キーを代替できるようになります。
Finderでの矢印キー
「Change fn +i/j/k/l' to arrow keys」を設定すると、Finderでのファイル選択を行う際、次のように利用できます。
- ↑と↓:上下のファイル(フォルダー)を選択
- →:選択しているフォルダーを展開
- ←:選択しているフォルダーを閉じる
これがまた重宝します。
BetterTouchToolで[開く]を設定
選択したファイルを開くには、次のキーボードショートカットが使えます。
- enterキー(フルキーボードでは使えない)
- fn + returnキー(この組み合わせでenterキー)
- command + ↓
いずれの場合にもホームポジションが崩れてしまいますので、BetterTouchToolを使って、次のように設定することにしました。
- 「fn + O」で「command + ↓」
OはopenのOですし、「fn +i/j/k/l」に隣接しているため、そうなの流れで押しやすいのが利点です。
なお、「fn + O」で「command + ↓」は、BetterTouchToolを使わず、Karabiner-Elementsの設定をカスタマイズしてもいいでしょう。
fnキーでなく、controlキーでもできるように
Keyboard Maestroを使って、fnキーでなく、controlキーでもできるように設定しました。
なお、実際にはFinderでなく、Path Finderを使っています。
備考
「Change fn +i/j/k/l' to arrow keys」の「'」が気になりますが、これは設定の“名残”だと思われます。