Keyboard Maestro:実行させたいアプリごとにマクログループを使い分ける

この記事内の目次

Keyboard Maestroを使う上でポイントになるのがマクログループの使い分け。

初期設定は「Available in all applications.」(すべてのアプリケーションで実行)ですが、これを次のように変更することができます。

  • Available in these applications:指定したアプリケーションのみで実行
  • Available except in these applications::指定したアプリケーション*以外*で実行
  • Available when these applications are running::指定したアプリケーションが起動しているとき
  • Available when these applications are running but not active::指定したアプリケーションが起動しているが、アクティブ(前面)ではないとき
  • Available when these applications are not running::指定したアプリケーションが起動していないとき

指定したアプリケーションのみで実行(Available in these applications)

たとえば、Photoshopでみ実行したい場合には「Available in these applications」に変更し、次のように指定します。

アプリケーションの追加方法

緑の[+]ボタンをクリックしてアプリケーションを指定します。起動しているアプリケーションはポップアップリストに出てきます。

ポップアップメニューに表示されない場合、次のオプションから指定します。

  • Recent: 最近使ったアプリケーションのリストです。
  • More: すべてのアプリケーションがポップアップメニューに表示されます。
  • Other: ダイアログボックス経由でアプリケーションを指定します。

アイコンの指定

Macro Groupで特定のアプリケーションを指定する場合、そのアイコンを指定しておけば一目瞭然です。

Macro Groupのフォルダーアイコンをダブルクリックし、[Applications]タブを選択すればお使いのMacにインストールされているアプリのアイコンを選べます。

バージョン違いのアプリケーション

IllustratorやPhotoshopのように、1年ごとにバージョンアップするアプリケーションの場合には注意が必要です。

バージョンアップだけでなくマイナーアップデートによって認識しなくなってしまうことがあるため、次の図のように「なぜ、2020が2つあるの?」という事態が生じます。

そこでデフォルトの「Match by Default」を「Match by Bundle ID」に変更します。

  • マイナーアップデート
  • メジャーアップデート

などの場合にもアプリを指定し直さなくても(割と)平気になります。

さらに、Catalina以降、APFSボリュームにてアプリケーションのパスが変わってしまう問題の解決にもなるようです。

Keyboard Maestroのフォーラムにて「だったら、Match by Bundle IDをデフォルトにしたいし、これまでの設定をすべて変えたいんだけど…」について、plistをハックすればできないことはない、というやりとりが行われています。

三階ラボの宮澤さんの記事でも触れられています。

指定したアプリケーション以外で実行(Available except in these applications)

「指定したアプリでは実行しない」設定です。Keyboard Maestroを運用する上でむっちゃ使います。

たとえば「あるマクロにキーボードショートカットを設定したいが、特定のアプリケーションのキーボードショートカットとバッティングする」といった場合に使います。

まとめ

マクログループごとに、アプリケーションを指定/除外する設定についてまとめてみました。

  • 特定のアプリを指定する場合にはアイコンを付けておく
  • 「Match by Default」を「Match by Bundle ID」に変更する