Keyboard Maestroのパレットについて
この記事内の目次
まず、Keyboard Maestroのパレットには、4つの種類があります。
- Default Palette
- Global Macro Palette
- Application Palette
- Conflict Palette
このうち、3つ目の「Application Palette」は、常時表示されるアプリケーションスイッチャーのようなものですので除外します。
単なる解説でなく、主観的な意見も入っていますが、間違っていたり、追って、考えが変わるかもしれません(この記事に限りませんが…)。
パレットの種類
よく使うのは「Default Palette」と「Conflict Palette」です。
Default Palette
- 「グループ:指定したアプリケーション」のときが対象
- ホットキー(など)で呼び出し
- 各マクロにはキーボードショートカットを設定できる
Global Macro Palette
基本的にDefault Paletteと同様ですが、すべてのアプリケーションで利用できます。
Application Palette
起動しているアプリケーションを一覧表示するパレットです。私には使い道が想像できませんし、邪魔だと思います。
Conflict Palette
Hot Key(キーボードショートカット)がカブっているときに表示されるパレットです。
ほかのパレットと比べると、次の2つの項目がありません。
- Trigger(ホットキーがトリガーなので「なし」)
- Shrink
Icon | Text | Trigger | Title | Shrink | |
---|---|---|---|---|---|
Default Palette | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
Global Macro Palette | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
Application Palette | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
Conflict Palette | ✓ | ✓ | ✓ |
パレットの呼び出し
「Default Palette」、「Global Macro Palette」を呼び出すには、各マクログループでホットキー(など)のトリガーを設定します。
9のオプションがあります。
次のように分割すると理解しやすいでしょう。
# | マクロの実行 | - | パレットの表示 |
---|---|---|---|
1 | Always activated. | ||
2 | Activated for one action | when | |
3 | Activated/deactivated | when | |
4 | Shows a palette for one action when | ||
5 | Shows/hides a palette when | ||
6 | Shows a palette until | ||
7 | Always activated | and | Shows a palette for one action when |
8 | Activated for one action | and | Shows/hides a palette when |
9 | Activated/deactivated | and | Shows a palette until |
次の3つはパレットの表示にかかわらず、マクログループ内のマクロの実行に関しての設定です。
- Always activated.:常に実行可能(パレットはOFFに)
- Activated for one action when: :hot keyでグループ内のマクロを実行可能に、1のマクロが実行されたら、グループごとオフにする
- Activated/deactivated when: :hot keyでグループ内のマクロすべてのON/OFFを切り替え
これにパレットに関しての設定を組み合わせます。
- Shows a palette for one action when:
(パレット内の)マクロを1つ実行するまでパレットを表示する - Shows/hides a palette when:
パネルを表示/非表示する - Shows a palette until:
呼び出しのホットキーを使って閉じるまで表示する
Conflict Palette
マクロに対して同じホットキーを与えると、「Conflict Palette」が表示されます。あえて表示させるだけでなく、意図せずホットキーがカブってしまって、表示
Conflict Paletteは次のように表示されます。
- マクロ名の1文字目がホットキーになる
- マクロ名が日本語の場合には、アルファベットを仕込む必要がある
- マクロ名の「01)」のようにつけるとには表示されず、ソートされる
Iconを非表示にすると中央揃えになってしまうので、Iconは要表示。Titleは非表示にしてもOK。
なお、Conflict Paletteでは、マクロを実行すると自動的にパレットは閉じますので、パレットを閉じるためのケアは不要ともいえますが、意識的に閉じたい場合には次のいずれかにて行いたい。
- Titleを表示しておき、左上のクローズボックスボタンをクリック
ディバイダー用のマクロ
- 空白部分をクリックする
ひとつ(だけ)にEscなどのホットキーでパレットが閉じるように仕込む
パレット内の表示
パレット内には、次の5つのエレメントで構成されます。
- Icon
- Text
- Trigger
- Title
- Shrink
Trigger
トリガーには、各マクロのホットキーが表示されます。
ホットキーを修飾キーなしで設定している場合、パネルを閉じない限り、各種ダイアログボックスが開いても、そのホットキーが生きてしまうので注意(思うように文字を入力できない)です。対策を後述します。
Title
パレット名とクローズボックス、移動のためのタイトルバーです。 なんのパレットかわかる反面、ちょっとうるさくて、私は非表示にしたいです。
非表示にしている場合、移動するにはパレット上部を⌘ + ドラッグします。
Shrink
パレットでなくアイコン表示されるモード。これの使い道はわからないです。
パレット内のソート
マクロ名の冒頭に「数字+半角パーレン」を入れることでソートできます。パレットには「数字+半角パーレン」は表示されません。
Keyboard Maestroの編集ウインドウ内に見える「None」は、Hot Keyを設定していないときに表示されます。「なし」という意味で、“ノン”でなく“ナン”と発音します。
ディバイダー(区切り線)
「10)」のように「数字+半角パーレン」のみや、「10) ——— のようなマクロ名の(空白のマクロ)を設定すれば、
ディバイダー(区切り線)として利用できます。
パレットを閉じる
呼び出しのホットキー(トグル)
次の2つのオプションを選択しているとき、呼び出しのホットキーをもう一度押すと閉じます。つまり、トグルになっています。
- Shows/hides a palette when:
- Shows a palette until:
マクロ実行時に閉じる
「Shows a palette for one action when」を選択すると、パレット内のマクロを実行すると消えます。
ただし、このオプションを選択しているとき、何も実行せずにパレットを閉じることができません。もちろん、「Title」表示しておき、左上のクローズボックスボタンをクリックしてもよいのですが、クリック操作は避けたいところ。
ダイアログボックスが表示されたら閉じるように
Illustratorだったら「Available when a focused window title contains」で「プレビュー」を指定することで、ドキュメントウィンドウ(必ず、プレビューが入っている)以外、つまりダイアログボックスがフォーカスされたら非表示にすることができる
パレットの表示条件
次のような表示条件を設定できます。
- Available in all windows
- Available when a focused window exists
- Available when a focused window does not exist
- Available when a focused window title is:
- Available when a focused window title is not:
- Available when a focused window exists but title is not:
- Available when a focused window title contains:
- Available when a focused window title does not contain
- Available when a focused window exists but title does not contain:
- Available when a focused window title matches:
- Available when a focused window title does not match:
- Available when a focused window exists but title does not match:
パレットのカラーリングなど
[Preferences]の[Palettes]セクション、および、各マクログループのパレットをクリックして、次の項目を調整できます。
- カラーリング
- フォントサイズ
- 不透明度
- カラム数、方向
その際、背景をクリックすると順番に変更されます。
なお、パレットの横幅はコントロールできません。
カラーリングのカスタマイズ
三階ラボの宮澤さんのパレットがカラーリングを変更する方法ついてツイートされていました。
defaults write com.stairways.keyboardmaestro.engine CustomPaletteTheme "30,9,13, 36,3,68, 36,3,68"
Keyboard Maestro のパレットの見た目、いくつかテーマを選べるんだけど、どれも見た目がどぎつすぎるから変えたいなーと思ってたら、無理やり色を変更する方法があったのね。早速変えてみたよ! https://t.co/B7M6Dm7i2R pic.twitter.com/zJSTSkWzfr
— 宮澤聖二|三階ラボ (@onthehead) 2019年4月19日