「このフォント、何?」を調べる3つのアドビのソリューション

現在、アドビには「このフォント、何?」を解決する助けになる3つのソリューションがあります。

  • Photoshop(デスクトップ版)の「マッチフォント」
  • Adobe Capture(スマホアプリ)の「文字」
  • ブラウザでAdobe Fontsを開き、「ビジュアルサーチ」

ただし、いずれも「Adobe Fonts」が対象です。

Photoshopの「マッチフォント」

  1. 調べたい画像を開き、[書式]メニューの[マッチフォント]をクリック
  2. 調べたいテキストの範囲を指定
  3. 候補が表示される

ポイント

  • 「和文フォント」(縦書き)にも対応
  • 事前にテキストを選択しておけば、認識させたフォントが反映される
  • 回転/パースがついている画像は正しておくと、認識精度が上がる

オンラインヘルプ

Adobe Capture(スマホアプリ)の「文字」

スマホのカメラで撮影しつつ、それを認識するというもの。

  • [文字]を選択し、カメラをかざす
  • 撮影
  • 候補が表示されるので近いものにチェックを付けて[保存]
  • CCライブラリを選択

調べたフォントは、CCライブラリに登録されます。

ブラウザでAdobe Fontsを開き、「ビジュアルサーチ」

  1. ブラウザでhttps://fonts.adobe.com/を開き、画像をドラッグ&ドロップ
  2. テキストをチェック(必要に応じて変更)
  3. 候補が表示される

そもそも認識すべきテキストが誤っていることもあり、その点から、対象となるテキストを入力できるAdobe Fontsの「ビジュアルサーチ」にアドバンテージがありそうです(じっくり比較はしていないのですが)。

その他のソリューション(欧文)

欧文フォントに関しては、いくつものオンラインサービスが存在します。

その他のソリューション(和文)

残念ながら、画像から和文フォントを解析できるサービスは、アドビのものだけになってしまいました…

Identifont

Identifontの日本語サイトは閉じてしまったようです…

フォント検索

地道ですが、デザインポケットのフォント検索機能も重宝します。

  • キーワード
  • タイプフェイス
  • 太さ・ウェイト

主にフリーフォント系で探すときに役立つサイト

フリーフォントを探すときに役立つサイト。

その他のソリューション

PDF内のフォントを調べる

PDFの場合には、Acrobatで開いて[PDFの編集]にて調べられます。

ウェブサイトで使われているフォントを調べる

ウェブサイトで使われているフォントを調べるには、Google Chromeの拡張機能「WhatFont」が定番。

※ほかのブラウザでも「開発ツール」で調べることができます。

PCにインストールされているフォントから見本帳を作る

テキストを入力すると、インストールされているフォントで見本帳を作ってくれるウェブサービス「http://wordmark.it」も便利。

書籍

『目的で探すフォント見本帳』

書籍でイチオシは『目的で探すフォント見本帳』。

  • イメージ別
  • 機能別
  • 年代別

など、目的別のフォントを探せます。

※Kindle版もあり。

『図解で知る 欧文フォント100』。

  • 定番欧文フォント100書体を厳選し、その特徴を1見開き1書体ずつ、図で解説
  • 各書体の由来、特徴、印象的な文字、効果的な使い方、類似書体などの情報も

http://bnn.co.jp/books/10116/

まとめ

「このフォント、何?」をテーマにもろもろ紹介してきました。

  • ツールを使って自動認識させる
  • 条件で絞り込んで検索する
  • 目利きになる
  • 詳しい人に聞く

「探すチカラ」はもちろんですが、フォントの“目利き”になる目を養ったり、トーンやカルチャーなどに合ったフォントを選択するチカラも同時に。