InDesignトレーニングでのメモ

この記事内の目次

最近、InDesignのトレーニング(講師)をやっているのですが、見落としがちなポイントをメモしておきます。

キーボードショートカット

「デフォルト」のキーボードショートカットはUSキーボード用。JISキーボードを使っている方は、[キーボードショートカット]ダイアログボックスで「JISキーボード用」を選択すること。

「デフォルト」のままでは使えないキーボードショートカットがある。

たとえば、機能エリアにある[表示、ナビゲーション]の[オブジェクト全体を表示]。

  • USキーボード:command + option + =
  • JISキーボード:command + option + 1

下絵の配置

Illustratorの「テンプレート」レイヤーのような機能はない。配置した画像の不透明度を下げ、下絵用のレイヤーに入れておく。

「下絵」レイヤーは一番上に配置すると、大きな図形を描いて見えなくなることがない。

参考

マージンの再調整

指示書などを下絵として貼り込んでレイアウトをする場合には、配置後に[マージン・段組]ダイアログボックスを呼び出して調整する。

数値を変更すると、マージンガイドはリアルタイムで更新される。

表示画質の設定

ビットマップ画像がガタガタに表示されるなどの場合には[表示]メニューの[表示画質の設定]を確認する。

表示画質には、3つのモードがある。

  • 高速表示
  • 一般表示
  • 高品位表示

なお、デフォルトの表示方法、および、各設定は環境設定の[表示画質]カテゴリで設定する。

ラスタライズ画像とベクトル画像には、次の設定がある。「プロキシ」は低解像度での表示。

  • 高解像度
  • プロキシ
  • グレー表示

一方[透明]には、次の設定がある(不透明度の設定やドロップシャドウに影響する)。

  • 高品質
  • 中品質
  • 低品質
  • なし

コンテンツグラバー(は非表示にする)

「コンテンツグラバー」はオペミスを誘発しやすい。

[表示]メニューの[エクストラ]→[コンテンツグラバーを隠す]をクリックして、非表示にしておくのが無難。

フレームとテキストの切り替えは「J」キー

[スウォッチ]パネル(や[ツールバー]など)には、カラー設定の対象を切り換えるボタンがある。

切り替えのキーボードショートカットは[J]キー。

コントロールパネルには、切り替えボタンこそないものの、Jキーで切り替わる。

紙色

多くの場合、白を指定する場合に「紙色」を用いるが、厳密には「白」ではない。

スウォッチ「紙色」をダブルクリックして編集すると、紙の色をシミュレーションすることができる。

文字の選択

  • クリック:カーソルの移動
  • ダブルクリック:英単語、同じ文字種
  • トリプルクリック:1行
  • 4回クリック:段落

テキストの白フチ処理

InDesignは、文字に対して線を設定するだけで“やせない”フチ文字を設定できる(Illustratorのアピアランスのような処理は不要)。さらに、この情報は段落スタイルにも登録可能。

“角(つの)”が出る場合には、次のいずれかを設定する

  • [角の比率]の値を変更する
  • [角の形状]を「ラウンド結合」にする

異体字ウィジェット表示

「異体字ウィジェット」(異体字のコンテキスト表示)は便利な反面、意図せぬオペミスにつながりやすいため、非表示にしておくことを推奨。

環境設定の[高度なテキスト]の[選択された文字の異体字を表示]オプションをオフにする。

ほかのアプリからのコピー&ペースト

Excelなどから原稿をコピー&ペーストするときには、環境設定の[クリップボードの処理]カテゴリの[ほかのアプリケーション]にて切り換える。

  • すべての情報:表としてペーストされる
  • テキストのみ:タブ区切りテキストとしてペーストされる

縦組みにならない、句読点が半角になってしまうなどの場合にはコンポーザーを確認する…

組み方向を「縦組み」に変更しても文字が“寝転んで”しまう場合、文字組みアキ量設定がうまく適用されない場合。

段落コンポーザーの設定を確認。「日本語単数行コンポーザー」か「日本語段落コンポーザー」を選択すること。

段落スタイル

こちらの記事もご覧ください。

新規段落スタイルを作成するとき

[+]ボタンをoption + クリックすると[新規段落スタイル]ダイアログボックスが開きます。次の点に留意して設定しましょう。

  • スタイル名
  • [プレビュー]ボタン(ドキュメントで選択している箇所にリアルタイムに反映する)
  • 基準(参照するスタイル名)
  • 選択範囲にスタイルを適用
  • スタイル設定:どの項目を設定したのかをテキストで表示する

段落スタイルの編集

ダブルクリックしても編集できるが、⌘ + option + shift + ダブルクリックを基本にすること。

前者の場合、ドキュメント上で選択している箇所に適用されている段落スタイル以外のものを編集したい場合、意図せず、その段落スタイルが適用されてしまうため。

段落スタイルのオーバーライドの消去

optionキーを押しながら、[段落スタイル]パネルの段落スタイルパネルをクリックする。

フォントを置換

覚えたいキーボードショートカット

  • 環境設定を開く:⌘ + K(Illustrator、Photoshopと共通)
  • 段落スタイルの再定義:⌘ + option + shift + R
  • 次の見開きに:option + pagedown
  • プレビュー:W
  • フレームとテキストの切り替え:J

設定しておきたいキーボードショートカット

  • キーボードショートカットの編集画面を開く:⌘ + option + shift + K(Illustrator、Photoshopと共通に)