いただいた質問とその回答 2019前半(その他)
この記事内の目次
2019年前半に講師を担当したセミナーにて、セミナー前後やアンケートにていただいた質問への回答をまとめました。
もっといい方法や異なるアプローチがあれば、ご指摘くださいますとありがたいです。
なお、質問いただくときには、口頭だと何かと厳しいので、サンプルファイルを持参いただくとスムーズです。
担当者がやめる場合など、CCライブラリの委譲などはどのようにすればよいですか?
調査中です。
自分のフォントは、どこにインストールすればいいですか?(macOS環境)
次のいずれかのインストールします。
- /Users/(user name)/Library/Fonts
- /Library/Fonts
Font Book.appというアプリケーションを使ってインストールすることもできます。
MORISAWA PASSPORTなどを入れている場合には、なにかしらのフォント管理ツールを使うのがオススメです。
Adobe Fonts(旧「Typekit」)のフォントは、どこにインストールされるのですか?
フォントが入っているハズなのに、フォントがないと言われます… Adobe Fonts(旧「Typekit」)なんですが。
同じ「小塚フォント」でも、Pro/Pr5/Pr6およびN付のものでは、異なるフォントとして認識されます。
このあたりをご確認ください。
Adobe Fonts(旧「Typekit」)でアクティベートしているハズのフォントがたまに使えなくなるんです…
次をお試しください。
- ハードディスクの残りの容量が、ハードディスクの20%以上あるか
- shiftキーを押しながら再起動して、キャッシュをクリアする
- Creative Cloud デスクトップアプリケーションから、いったログアウトし、再度ログインしてみる
ペンタブ検討中なので、iPad版でPhotoshopで代用できるか気になるところです。
セミナー内で「iPadでPhotoshopを使う必要があるのか?」と申し上げましたが、ペンタブにはiPadにない機能として、多くのボタンが用意されています。commandキーなどの修飾キーの併用で、異なる機能を引き出すのがPhotoshopの強み。その点では、ペンタブに軍配が上がります。
ただし、macOS環境では、ワコムドライバーが多くのトラブルの元になることが多いため、そのあたりを注意しながらお使いください。
MacBook Proの上に外付けキーボードを載せているのはなぜですか?
IllustratorやPhotoshopの作業には、ファンクションキーが不可欠です。
MacBook ProのTouch Barは、ファンクションキーが効かなかったり、押しにくいため、生産性が下がります。
そのため、外付けキーボードを利用しています。
スクリプトについてセミナーをやらないのですか?
はい、私にはスクリプトは書けません。ワークフローにどう当てはめるかの提案と、この際、こういう風にカスタマイズこういうスクリプトが欲しいなど、スクリプトを書ける方にお伝えしています。
次のような集まりがありますので、潜り込まれるとよいでしょう。
フォント管理をどうすればいいですか?
こちらにリストを掲載していますが、FontExplorer X Pro(macOSのみ)、Suitcase Fusion(macOS、Windows)を使うとよいでしょう。
企業研修やセミナーをお願いできますか?
はい、喜んで。お気軽にご連絡ください。
ご参考までに、現在、受けてしているレートです。
- 5-10万/H
- 10-25万/日
- 別途交通費
バージョンに関してどうすればいいですか?
2019年5月から、過去2バージョンまでしか使えなくなりました。
なぜか大きな話題になっていませんが、「制作した環境と同じ環境で開く」という大原則が、今後、不可能になってしまいます。
その結果、検版の工程が発生しますので、どのようにこなすのか、また、そのコスト負担をどのように考えるのかの岐路に立っています。
Adobe CCだけなく、macOSも1年ごとにアップデートされています。正直な気持ちとしては、せめて2年ごとなど、もう少しゆったりとしたサイクルが望ましいところですが、私たちが決められるものではありません。
「アドビ依存」を少しでも緩和するように、行動していきましょう。
CCライブラリ経由でXDに持ち込んだときに、歪むことがあります…
Illustrator→XDをCCライブラリを介す場合、まだまだ完全ではありません。多くの問題が残っています。オブジェクトによっては、コピー&ペーストだとOKのこともあります。
時間が解決すると思いますが、今のところ、“だましだまし”使いましょう。
CCで2台PCに入れているのですが、ツールパネルの設定かアクションか、環境設定を共有することはできますか?
次の方法があります。
- [A]「個別の設定」の書き出し/読み込みを使う
- [B]マニュアルでちまちまと移行する
下記を参考にされてください。[A]はIllustratorのみ。Photoshopにはそのような機能はありません。また、個別の設定は、同じバージョン間でのみ有効です。
なお、アクションに関しては次の質問を参考に、自分で書き出したり、読み込む必要があります。
シンボリックリンクを使う
私の場合には次のように行っています。
- インストール直後に(Illustratorを終了させて)「/Users/takano/Library/Application Support/Adobe/Adobe Illustrator 23/」の「ja_JP」フォルダーを、Dropbox内に待避させる
- 「ja_JP」フォルダーのシンボリックリンクを作る
- シンボリックリンクを「/Users/takano/Library/Application Support/Adobe/Adobe Illustrator 23/」に戻して、Illustratorを起動する
Illustratorは、「/Users/takano/Library/Application Support/Adobe/Adobe Illustrator 23/」内に「ja_JP」があると見なしますが、実際にはDropbox内を参照します。
別のマシンからも、Dropbox内の「ja_JP」を参照するように設定すれば、設定が自動的に同期されます。シンボリックリンクは、MacでもWindowsでも使えます。
しなしながら、アクションは、「ja_JP」内にないため、自分で描き出し(保存)を行う必要があります。
Adobe Fontsを今後(今までのフォントと)どれくらい共存させていけばいいのか? 極端にいれば、すべてAdobe Fontsにしてしまうのはアリなのでしょうか?
ありだと思います。
モリパス(MORISAWA PASSPORT)ひとつとっても、持っている/持っていない問題がありますので、制作データの互換性を重視するならアリでしょう。
和文フォントも100書体以上になっていますので、チェックしてみてください。
環境設定が地味だけど改めて大切だと思いました。
そうなんです! 大切なのは、派手な機能よりも、ちょっとした使い勝手。キーボードショートカットも含めて、自分の手に馴染むようにカスタマイズしていきましょう。
- 環境設定
- 各ツールの初期設定
- 各パネルの設定
- キーボードショートカット
XDをPDF書き出しすると、テキストがアウトライン化されてしまう。さらに、URLのリンクも消えてしまうのでなんとかして欲しい
PDFの段階ではテキストとしては認識していますが、Illustrator開くとアウトライン化されてしまいますね。
PDF上では、一見リンクっぽくないですが、リンクはされるようです。