どのMacを買うべきか?

「グラフィックデザインやウェブデザインでストレスなく動くPCを新調したい」という相談をいただきました(2022年2月現在)。同様の相談をよくいただきますので、まとめてみました。

なお、Windowsのことはよくわからないので、Macだけの情報です。

この記事内の目次

ベスト

現状、オススメできるMacは一択です。

  • MacBook Pro 14インチ
  • メモリ:32GB(できれば64GB)

できれば、キーボードは「USキーボード」に。

追って余裕ができたら、別途、ディスプレイ(とキーボード)を買い足し、MacBook Proにつないで使います。

  • 外部ディスプレイ:4K

MacBook Proはクラムシェルとして使ってもよいですし、セカンドディスプレイとして使うこともできます。2021年以降のMacBook Proでは熱がこもる問題が解消されています。

一緒に買うもの

  • マウス:アップルのMagic Mouseよりも、ロジクールのMX Masterが評判がよいです。 ※私(鷹野)自身は重くてムリ。好みがあるので、量販店などで実際に試してみるのが吉。
  • マウスパッド:不要という人もいますが、必須だと思います。オススメはパワーサポートのエアーパッドシリーズ。特大でなく、小さいものでOK。

次点

現行のM1対応のMac mini、MacBook Air、iMacはエントリーモデルです。いずれも搭載できるメモリが少なく、プロのクリエイター向けではありません。

3月に大量の新製品発表があるとの噂があります。メモリに関して状況が変われば選択肢になります。

Mac mini、MacBook Airは、それぞれ2020年11月から1.5年ほどたちますので、3月に発表されなくても早い時期に動きがあると思われます。

  • 次世代のMac mini(+ディスプレイ)
  • 次世代のMacBook Air

カラバリのあるiMacの発表は2021年05月21日。24インチは十分といえますが、欲をいえば、もう少し大きいディスプレイを持つ後継機種を待ちたい。

  • 次世代のiMac

選定基準

メモリ

IllustratorやPhotoshopを快適に動かすために重要なのがメモリです。アドビのサイトでは、それぞれ「必要メモリ容量」が提示されていますが、これは単体で動かしたときの数字。Illustrator、Photoshopを交互に使う場合、単純に倍のメモリが必要になるわけではありませんが、

  • Illustrator:「最小:4GB、おすすめ:16GB」
  • Photoshop:「最小:8GB、おすすめ:16GB」

現在、M1と呼ばれるタイプのMacではメモリを後から増設することができませんので、購入時の選択が必須です。

なお、「おすすめ:16GB」とされているとき、M1 Macの場合には、その半分の数字でOKと言われています。

ノートか? デスクトップか?

コロナ禍がどうなるか…にもよりますが、仮にもう少し外出できるようになると、ちょっとカフェで、とか、ワーケーションに…と、持ち出せるノートパソコンに軍配が上がります。

デザインや文章など、場所を変えることで違った目で見られたりすることも無視できません。

外に持ち出さなくても、ソファで、ベッドで…と気分転換になります。

M1かIntelか

今年中にすべてのMacがM1に切り替わります。圧倒的にパフォーマンスが異なりますので、M1対応がよいでしょう。

ソフトウェアの対応も完了しつつあります。

グラフィックとウェブだけでよい?

お仕事内容によりますが、今後、動画制作が必要な場面が来ます。たとえば、XDでは「After Effectsと連携してアニメーションを書き出し…」といったアプリ連携のフローが生まれるなど、「IllustratorとPhotoshopだけ」に限定しない方がよさそうです。

現時点で動画を扱う予定があれば、内蔵ハードディスク(SSD)の容量を増やしておきたいところです。

どこで買う?

ベストは「Apple Storeオンライン」です。簡単な審査がありますが「ペイディあと払いプラン (分割手数料0円)」を利用することもできます。

Apple Storeで購入する場合、14日以内の返品ができます。次のような場合に、とても助かります。

  • iMacを実際にデスクに置いてみたら大きすぎた
  • 13インチを買ってみたけど、ディスプレイが大きい方がよかった
  • 16GBのメモリでOKかなと思ったけど、やっぱりムリだった
  • 購入してすぐに新製品が出た

細かく理由を聞かれません。

法人の場合

法人のお持ちで年間50万以上購入する場合には、値引きされます。

また、AFSという仕組みにも要注目です。

法人ならApple製品が最大35%オフに? 「AFS」の仕組みを詳しい人に聞いてみた

保証は必要?

必要です。それなりの金額が必要ですが、Apple Careに入りましょう。

なお、現在、iPhoneにはApple Careには月額で払うプランがありますので、Macでも選択できるかもしれません(初期費用をおさえたい場合)。

その他

パソコンは「2台体制」で使うのが望ましいです。細かい理由は、こちらの記事にて書いています。

ほかに何が必要になる?

iPad+Apple Pencil

Illustrator iPad版、Frescoなどのアプリ、PDFの校正など、

クラウドストレージ

Dropbox Plusを契約しましょう。必須です。

  • 年間15,840円(または月額1,650円)

フォント関連

お仕事内容にもよりますが、モリパスは必須。

  • MORISAWA PASSPORT(モリパス)
  • フォントワークスLETS

オマケ

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