Illustrator 25.1(2021年1月リリース)の新機能 【アクションまわりで重大な不具合アリ】

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Illustrator 2021のアップデート版「25.1」が2021年1月にリリースされました。

リピートアート

一足先にIllustrator iPad版に入っていた「リピートアート」機能がデスクトップ版に追加。これによってデータの互換性が高まりました。

Illustrator iPad版と同様、3つの機能があります。

  • ラジアル(放射状)
  • グリッド:(格子状)
  • ミラー(対称)

次の手順で操作します。

  1. オブジェクトを選択し、[オブジェクト]メニューの[リピート]からラジアル/グリッド/ミラーを選択する

  2. オプションを調整する

    • カンバス上で
    • [プロパティ]パネルで
    • コントロールパネルで

マスターアートの編集

それぞれのマスターアート(リピートアートの「素」)を編集するには、右クリックメニューから[選択リピートを編集]をクリックします。

「グループ編集モード」を使うことも可能です。

ドキュメント上で使われているか調べる

[ドキュメント情報]に[リピートグリッド]が追加されました。ここでカウントできます。

[選択]メニューにはありません。

複数ファイルを閉じる際の[すべてに適用]オプション

ファイルを閉じる際に表示されるダイアログボックスに[すべてに適用]オプションが追加されました。

通常の[閉じる]コマンドでは表示されず、[すべてを閉じる]を実行したときのみ表示されます。

[すべてを閉じる]コマンドも25.1から追加されました。

マウスのスクロールホイールでズーム

これまで、マウスのスクロールホイール(および「トラックパッド」)を使うと、次のような挙動でした。

  • 通常:パン(=画面の移動)
  • optionキーを併用:画面のズーム

環境設定に追加された[マウスホイールでズーム]オプションをオンにすると、逆の挙動になります(デフォルトはオフ)。

  • 通常:画面のズーム
  • optionキーを併用:画面のズーム

ミドルボタンクリックでパン

マウスの「ボタン3」を押すと、[手のひらツール]になります。

[マウスホイールでズーム]オプションとは無関係で使えますが、「ボタン3」を「オフ」や「アプリケーションスイッチャー」にしていると使えません…

グリフにスナップの機能強化

テキストオブジェクトが回転されてもスナップガイドが有効になりました。

テキストオブジェクト内の個別の文字をスナップの対象とするとき、右クリックメニューから選択します。これまでと異なり[グリフにスナップ [り]]のように対象の文字が角カッコで囲まれるようになりました。

「円錐」???

アイコンサイズ

macOS Big Sur対応と思われますが、アプリケーションスイッチャー、Dockに表示されるアイコンサイズが小さくなっています。

トラブル情報

「AppleScript → JavaScript → Illustratorのアクション」で実行されている場合、動きません… 絶望的😫

当然ながら、SPAiやKeyboard Maestroのプラグインでも、その不具合が発生します。

修正されるまでv25.0.1を使用するほかありません。

です。

2020年のアップデート

2020年、Illustratorには4回のアップデートがかかりました。noteにまとめ記事を公開していますので、ぜひ、ご覧ください。

各アップデートのタイミングでの詳細記事もご一読ください。